時々こちらでご紹介し、リンクもしている

「ふくみみうさぎ」出身の石松ちゃん（♀）が

今週亡くなったそうです。

 

保護宅さんで元気になろうと療養中のことでした。

 

 

 

 

石松ちゃんはいろんな人に愛され
可愛がられていたうさぎです。
ブログなどで知り、実際に会ったことのない人たちも
たくさん・・私もその中の一人でした。

片目がないこと、
身体の調子が良くないこと、
傍から見ると大変なハンデのように見える現実も
石松ちゃんは
「自分は特別そんなの意識したこともないんですが・・」
ってな感じで、淡々と怪我や病気と闘っていたようにさえ
思えました。
そんな石松ちゃんにはいつの間にか
全国津々浦々にたくさんのファンが。
ひっそり応援する隠れファンも多かったかもしれません。

何故画面上でしか見たことのないうさぎに
そこまでエールを送るんだろう？

もちろん、愛すべき石松ちゃんの個性というか
性格というか石松ちゃん自身の魅力は言うまでもありません。

でもそれだけじゃない　と私は思う。

そこに、ちゃんと人の力があったから。

愛すべき石松ちゃんを最初にネットで紹介した「ふくみみうさぎ」の
管理人さんや
石松ちゃんのその後の様子を細かく伝えていた
保護宅さん、
まず彼女たちが石松ちゃんのことを大好きで大好きで、
なんとかしたいと思っていて、

そういうのがみんなに伝わって
ブログを読んだ人たちが
「石松ちゃんかわいい！」「がんばれ！」
ってなことになったんだと思う。

どんなに愛すべき性格のコでも、
そのコのすばらしさを見知らぬ人に伝えるのは
人の力しかない。と思う。
うまくいえないけれど、
石松ちゃんをなんとかしたいと思って動いた
飼い主さん、ふくみみうさぎの管理人・なかさん、
保護宅さん、
その人たちの力があったからこそ
石松ちゃんといううさぎの魅力が
浸透していったんだと思う。


話は変わりますが
保護宅さんのブログを読んで
私は号泣しました。

亡くなったあとのケージとか、しばらくそのままにして
過ごしていること。

闘病中、少しでも食べてほしくて
食べられそうなものや好きそうなものばかり、
冷蔵庫に残っているのを見たときのせつなさ。
じわーーーーっとくるんだよなあれって。
どうすんだよ。誰食べんだよこんなにって思って
文字通り「じわーーー」っと泣けてくるのだ。

急に次の日から手がかからなくなっちゃって
その分ぽっかり時間が空いて一瞬困って
看病生活がすでに日常になってたことに
初めて気付く。

この世で生きていれば、意識しないだけで
「死」は常につきものだけど、
特に闘病中の動物と暮らすのは（人も同じだろうけど
私はまだ経験ないので・・・）
いつもそのコの「死」を心の奥で覚悟することになる。
朝起きる時、帰宅する時。
ハウスのなかで死んでたらどうしよう。
と毎日思う。
私はそうだった。

だから、実際にそうなった時
虚しさとか哀しさとかはもちろんだけど
正直どこかでほっとした気持ちもある。

あぁ。もう無理やり流動食やらなくてもいいんだ。
あぁ。このコもやっとらくになれたんだ。

でも、そういうほっとした気持ちが
またすぐに後悔ややりきれなさに変わる。

もっと他の治療があったかも。
あの病院に行ったのが間違いだったかも。
どんなに苦しかっただろう。

いろんな思いが交差して
気持ちがおちつかない。

そんな中で、そのコの最期の様子を
「応援してくれた方へ」と報告するのは
想像以上につらい作業だと思う。
その時一番哀しくてしんどいのはその人だろうから。

だから今回亡くなった石松ちゃんの報告も
どんな思いで、なかなかまとまらないであろう気持ちを
つとめて冷静に文章にしたのかと思うと
それもやりきれません。


でも。
そんなニンゲンたちのいろんな想いにとまどうことなく、
石松ちゃんには「あれ？いつのまにか虹の橋♪
目も痛くないし身体も楽ちん！」ってな感じで
悠々と天国で過ごしていてほしいな。
お疲れさまでした、石松ちゃん。