
富士をバックにどうかしらん?
換毛期である。とにかく抜け毛多い。ふわふわと至る所で漂っている。
ミニウサギのくぅは、色と短い毛のせいか、ごそっと抜けて、終わるという感じだが、ホーランドロップの茶々丸は、一気に毛が倍にふくれあがり、そのあと、毛根が押し出されたかのように、はらはらと、毛が抜ける。
それが、何日も続くのだ。
換毛期直前の状態が、プロフィに掲載されている写真だが、とにかく丸くなる。
足の裏でさえ、こんもりと毛が山となり、本当に丸くなる。触った感じも、本当の体に触れるまでのタイムラグを感じるほどだ。ふわっ、むにって、感じ。
毛並みに逆らって、おしりから、クビまでなで上げると、ぶわっという感じで、毛が宙に舞う。
アレルギーを持っている私にしてみれば、まるで、発作(酸欠)を予感する光景にも見える。
「うわ〜〜」
と、呆れつつも、この際だと、ベランダに連れて行き、わしわしとマッサージがてら、ブラッシングならぬ手漉きで、毛を取り始める。勿論、取れた毛が宙に舞うことがないように、手元にカーペットの掃除に使う、粘着テープ(ころころ)を置いておく。(取れた毛は、そこに貼り付けておくと、飛ばないし、片付けも楽だから)
茶々丸はうっとりとして、身を任せているが、私にしてみれば、恐怖の原因がごそっと取れるのだ。真剣にもなる。
・・・そして、30分後。
異常に取れた毛の山を貼り付けた、粘着テープは、のべ10数枚にもおよび、それでも床に散らばった毛を取ろうと、新たに、ころころを手に取り、床を掃除しようとしたときだった。
床に届くまでの間に、夢から覚めたのか、茶々丸が大きく伸びをした。
その真上に、ころころが・・・
ごろごろ・・・・
「きゃああ〜」
思いっきり、茶々丸の背中にコロがしてしまった。
だが、茶々丸は動かない。
「痛くないの?」
と、聞けば、
「なにが?」
と、きょとんとした顔で見返す。
嫌がって、お団子状態になっているわけでもなく、逃げ出す様子もない。
そりゃあね。安物のころころだから、粘着力弱いのかも。力も込めたわけでもないから、撫でる感触に近かったのか。
そこで、ひらめいた。
「コレは、いいかも」
ブラッシング時にころころ使えば、毛の掃除いらないじゃあないの。飛ばないから、アレルギー持ちのヒトには、ピッタリでないか。
試しにおそるおそる再チャレンジ。
・・・ごろごろ。
茶々丸は動かない。
「う〜〜ん。コレは名案かも」
浮き浮きになった。
さっそく、某所で報告しよっと。と、思ったとき、ふと、くぅの姿が目に映った。
「くぅでも、イケルかも」
で、試してみた。・・・・結果
「げしっ」
そりゃあ、まあ、見事なケリでございました。はい。
完璧に怒らせてしまいました。
ご機嫌取りの、乾燥パパイヤすら見向きもせず、ただただケージの隅で、恨めしそうに私をにらみつける。
ひりひりと痛む手をさすりつつ、ただひたすら詫びたあと、結論。
ころころは、ウサギに用いてはいけない。
それを某ウサギ専門店の店主に話したあと、ひとこと注意された。
うさぎは、デリケートです。
はい。ごもっともでございます。
一つ勉強になったなあ。
嫌がらないウサギもいるが、それは、途轍もない例外なのだと。