本日は、茶々丸とくぅの出会い何ぞを書きます。
いきなりの運命の急展開に途方に暮れた茶々丸も、その日のウチに医者に連れられ、歯の処置を受けた。そして、2,3日たつと、もう棄てられないことを悟ったのか、元気にご飯を食べまくる。
「茶々丸、今日はね〜。セロリだよ〜」
「茶々丸〜リンゴ食べる?」
毎日、お姉ちゃんがおやつを差し出す。それが、とても嬉しいのだ。喜んで食べている。
そして、1週間が経った。
「そろそろ、ご対面かなあ」
くぅとのご対面である。
相手は、何せ、3キロを超す筋肉ウサギの姉御(と、そのころは信じていた)である。気性の荒いくぅが、果たして、茶々丸を受け入れるのか。
「ほら、くぅだよ。くぅ、茶々丸に挨拶してね」
くぅのケージの前に連れてこられ、まず、ケージ越しの挨拶。互いに匂いをかぎあっている。
まあ、うまくいきそうだな。
そこで、くぅのケージを開けた。
互いに顔を近づけて、くんくんしている。
その時、茶々丸が、急に走り込んだ!いきなり、がばっと、くぅの体の上に乗り、マウンティング!!
「げげげ!」
私は固まった。
(いきなり、顔ですか、茶々丸さん。それは、イケナイでしょう〜)
と、内心ツッコミを入れつつ、見守っていると・・・
「げしっ、バシバシ! けりっ!!!」
さぞかし、くぅは驚いたに違いない。
慌てて頭を茶々丸の腹の下から抜け出し、思いっきりのパンチ。
実況するなら、いきなり、上から前足を振り下ろし、次に、左右を往復びんた。とどめが、後ろを向いてのケリ上げである。
「わわわっ」
ケージからぶっ飛んで出てきた茶々丸に、さらに攻撃しようとするくぅを制止して、とりあえずケージの出入り口を閉める。
「茶々丸!!」
ぐったりとしている茶々丸に、私は焦った。甘かったのだ。くぅの攻撃を見切れなかった。
「医者!!」
慌てて医者に電話をかけようとした時、茶々丸が起きあがった。ちょっと、ぼうっとした感じ。どうやら、気絶していたらしい。
とりあえず、医者に連れて行き、見て貰うが、異常なし。
胸をなで下ろす一方で、不安が込み上げてきた。
「コレは、仲良くできないかも」
今度は、私が途方に暮れる番だった・・・。