↑すっきりと難しい色も着こなす毬藻さん
いや、始まりは、大したことがなかったんですよ。
「うさぎと暮らす」の中の洋服の記事を見たときに、
「ああ、コレなら私にも作れるかな」
って、思ったんですね。
で、作って、せっかくだからと、某所へ写真をアップさせたんです。
そこは、優しい方たちばかりなので、皆、へたくそな私の作品も、褒めてくださるんですよ。
だから、調子に乗ってしまったのですね。
「器用だよね〜私も洋服着せたいけど、作れないから・・・」
「じゃあ、あんなので良ければ作るよ」
「わ〜〜い!!」
で、人様のうさぎさんにも作るようになったんですな。
試行錯誤のあげく、作りまして。半泣きの状態で詫びと共に差し出したのですな。
でも、受け取った方はとても喜んでくださりました。
その方は、とても優しい方で、たとえるならば、「初夏の風」のごとく、実に爽やかで、素敵なヒトだったのですなあ。
で、それからしばらくして、この飼い主さんが「実は・・・」と、話しをしてくださったのが、ウサギのファッションショー。
「参加したいのだけど・・・」
「じゃあ、新しいのを作るよ」
まだ、2ヶ月の余裕有りと、軽く引き受けたのです。
とりあえず、デザインを決めようと、色々話しをしているウチに、アイディアが色々とでました。
マリンルックにチア・ガール
流石に飼い主さんです。実によく似合うデザインを色々おっしゃる。
ひとまず、色々検討すると答えて・・・・・・・・・・それから数日後
「締め切りまで10日しかないけど、どうしよう?」
と、連絡が来たのです。開催日の1ヶ月以上前に書類選考があるということ。それには、勿論、写真同封で。唯一の救いは、メールでオッケーだったこと。
でも、・・・・・うかつでした。せいぜい2週間前の締め切りだろうと、高をくくっていたのです。
一応、2,3着作って、彼女に選んで貰おうと思っていた計画が、なし崩しに崩れてしまいました。
もう、頭が真っ白になってしまいました。デザインさえ決まれば、7日でも出来ますが、デザインが決まっていなかった。唯一手元にあるのは、飼い主さんに内緒で冗談で作っていたデザインしかなかった。
「ど、どうしよう・・・」
うろたえる飼い主さんのその言葉で、決心しました。
「大丈夫。7日で作るから、悪いけど2日で写真を撮って」
デザイン、色は、半ば無理矢理に自分の好きにさせて貰うことで、制作に入りました。
急いで、手元の材料をチェック。
実は、前々から、コレで作りたい生地があったのです。
それは、淡いエメラルドグリーンのシルクサテンのチャイナの生地。
頂き物の生地でしたが、チャイナの生地に緑色は珍しいと思っていたのです。
さぞかし、そのうさぎさんに似合うだろうと思っていたのですが、会話の端々から感じたのは、飼い主さんははっきりした色の方がどうやらお好みのようだった。
一応確認のために、写真を撮ったのだが、自分の技術ではフラッシュで生地が反射して旨く撮れない。
でも、何とか、色が解るようなものを撮ると、大至急で確認メール。
優しい飼い主さんは、私に気を遣って、「お任せします」のひと言のみ。
で、生地が生地なのだからと、チャイナ服に決定。
・・・・・・・・・・が、折しも、本業の方が、途轍もなく忙しくなり、お持ち帰り状態になる始末・・・。
でも、負けてはいませんでした。せっかくの申し込み。がんばろう〜と、せっかく作れないからと、職場で男性にリサーチのまねごとなどしました。
・・・・何故か?って、
それは、審査員がおそらく中高年の男性だろうと思ったのです。
で、皆に聞きました。
「チャイナ服の若い女性がいたら、チャイナのどこを見る?」
10人ほどに聞いて、大半の方が”胸”と答えました。その次に多かったのは、スリット。
皆、すけべだよね。でも、
これこれ!!
で、スリットを付けることに決定。縁取りは、同色ではなく、白を使うことで、上品さをアピール。
それに、ぴらぴらしていては、みっともないだろうと、パールで留めて、上品度をアップ。
それだけだと、インパクトに足りないかと思っていた所、何の気無しに旦那と娘が借りてきたビデオを、一緒に見たのが、<キュー○ィー・ハニー>さとえりの実写版の方なのですが、なかなかおもしろかった。
で、コスプレがね〜。
おっきく開いた胸元のハートマーク。
あ! イケルかも・・・
で、おしりの所と、胸にハートの切り抜きを付けることにしました。おしりの方は、レースのフリフリで縁取って。でも、それだけでは、毛がはみ出して、飼い主さんが気にしてしまうだろうと、うす〜いスケスケの布(リボン)を貼り付け、毛色が見えるようにして、タマタマ見つけたウサギの形をしたスパンコールを付けて・・・。
で、完成しました。
それが、トップの写真。