いらっしゃいませ!(禁/無断転載・複写)

昔話

肉雪崩?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや何も言葉が出ない、この後ろ姿……

コレを肉雪崩といわずして、何と呼ぼうか……

 

 

とかく、嫌な&変な話題ばかりが続くこのブログ。

まあ、お子様や繊細な神経の方はご遠慮してください。

方向的に変わりつつあるよなあと、自覚しておりますがね。変わり種だよね。と、温かい目で見てください。

 

で、本日は、ち〜〜とばかり、ウサギに絡む昔話を。私が小学生(10才)の頃の事です。

その当時住んでいた家は、隣が幼稚園。向かいが保育園。川を挟んだ斜め向かいが総合救急病院という、恐ろしい環境の中におりました。

平日、病気で学校を休んでも、日中の恐ろしい騒音(子供たちが楽器や運動会の練習をすると、それはまた凄まじくって)で、余計熱が上がるという環境でした。そして、昼夜問わず響き渡る救急車のサイレンの音。町の中心(駅)に近いとはいえ、田舎故に、夜間人間も車もほとんど通らず、静まりかえっているから、余計に響くんですよねえ。

 

でも、その騒音よりも、近隣の住民にとって、一番嫌だったのが、幼稚園&保育園で飼っている動物たちの脱走。

飼育檻が園庭にあり、木の枠に金網で貼って、トタンを載せただけの見るからに素人作。当然、兎は穴を掘って、山羊は枠を囓って、自由な世界を満喫しようとします。

そして、田舎ですから、玄関、窓は開けっ放しだから、しょっちゅう脱走したウサギや山羊や鳥(インコや文鳥)たちが家の中に上がり込むという……。

寝ていたら、山羊に髪の毛を食われた人が園に怒鳴り込んで、一大騒動になったこともあります。私は山羊に寝顔を覗かれ、布団を囓られましたがね>苦笑

 

そんなこんなで、近隣の住居は全て扉を閉め、園側も頑丈な檻にして……で、一件落着かと思いきや……。

冬になり、雪が積もる季節になりました。(あの辺はスキー場もある豪雪地帯)

12月も終わりかけていた頃。冬休みということで、誰もいない飼育小屋が、夜中に降り積もった雪の重みでつぶれ、動物たちが逃げだしました。

翌朝。ウチが最初に気付き、私が園の責任者に通報。先生たちが来るまで、とりあえず、弟と私は(両親はすでに仕事に行った後)動物たちを探しました。

山羊はその巨体から、すぐに見つかりましたが、問題は兎と鳥たち。近所の人たちや、駆けつけた先生たちも手伝ってくださいましたが、結局半数以上行方不明になってしまいました。

そんな中で、ウチが一番近いせいもあったのか、雪からプロパンガスを守るために作られた柵の影で、固まって震えている兎と鳥数匹を見つけました。

助けようとすると、ウサギたちは逃げまどい、捕まえることが出来ません。

それでも、大人たちとの協力で、何とか全て保護したのですが……。

 

捕まえた動物たちをどうするかで、一悶着。

本来だったら、園が責任を持つのですが、飼育小屋はつぶれ、園児たちが来るから、衛生上室内には置けないと、責任者は言う。

じゃあ、どうするのか。大人たちの無言の声が全てを語っていました。

 静まりかえった大人数人を見上げ、私は弟(当時6才)にどうなるのか聞かれ、「動物たちの家が無くなった」と答えました。

その時、弟がひと言。「じゃあ、僕のウチを貸してあげるよ」と。

しかし、現在両親が不在で、しかも、そう言うことに、諸手を挙げて賛同してくれる両親ではないことを知っていた私は、思わず、「お父さんもお母さんもいないから、イイかどうか解らない」と、答えました。

そうしたら、こう返事が返ってきたのです。

「生き物に優しくしなくっちゃあ、いけないんだよね。先生」

今でも、その時の園長や先生方の引きつった顔は忘れられません。

 

その当時は、大人たちの顔色が変わったことを感じ、弟が随分マズいことを言ったと、思ったのですが……。今思えば、解ります。

そりゃそうでしょう。常日頃、子供たちにそう言い聞かせていて、いざというときに、生き物を見捨てる行為をしようとしていたんだから。

結局、春になり、飼育小屋がちゃんと直された後で、園に返すという約束の上で、山羊は園長が自宅で面倒を見て、残るウサギ・文鳥十数匹は、先生たちや近所の人たちが各々自宅へと連れ帰りました。ウチは空いている鳥かごがあるという理由で、セキセイインコ3羽を。

 

家に帰ってきた両親が、見覚えのないインコを見て、私に尋ね、「そう言うことならば、仕方がないか」と納得。

脱走時に、足をけがをしていた1匹は、それから3日後に他界しましたが、残る2匹は、つがいとなってウチで増え、計6羽となり、その中の一匹を貰って、残りは飼育小屋へと戻りました。

 

あの時、弟のひと言がなかったら、あの時の動物たちはどうなったのか。

踏み越えてはいけない一歩を引き戻した言葉でした。

あれから、もう随分と月日は流れましたが、今年のお盆に帰省したときに、その事を思いだし、弟に尋ねたら、「そんなことあったっけ?」と、笑っていました。

 

私たちは幼少の時、両親や先生など周囲の人たちから、生き物(命)を大切にしようと教えられてきているはずです。なのに、何故、ちまたで騒がれてしまうことが起きるのか。

大人が「この場合は仕方ない」と自分に言い聞かせ、普段言っていることとは逆のことを子供たちの目の前でしているせいなんでしょうねえ。

私も人の親となっていますから、気をつけようと思います。

 

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この記事への返信
純粋な弟さんの一言、先生方にはさぞ痛かったことでしょう。
でも、おかげで動物たちは助かったんですよね。
LUNAが日頃お世話になっている病院の先生の話ですが・・・
小学校で先生たちが「うさぎを自然に帰してあげよう〜」なぁんて子供たちに言って
増えた飼いうさぎを捨てようとしていたそうなんです。
動物病院の先生がどうにか説得してやめさせたそうですが…
「小学校の先生がですよっ!」と、憤慨していらっしゃいました。

しかし…寝ていてやぎに髪をむしられる…ってすごいですね。
うちでは我が愛うさ(笑)にむしられてますが・・・
ところで、写真のくぅ兄さんの後姿!魅力的ですよ〜
傍によってスリスリッとしたくなります。
あ、けりが入るかな?
Posted by なでなでマシーン1号 | 12:21:35, Sep 13, 2006
弟が純粋かどうかは解りませんが……。>爆
多分に彼は、普段言われていることを口にしたに過ぎないでしょう。今だったら、「自分の言っていたことに責任取れよ!先生だろ!!」と言うでしょう>爆爆

はあ、学校の先生がそんなことを……。詭弁もいいところですよね。でも、動物を捨てる人間は、大抵、そう言う言い訳をしますね。それで死んでしまっても、自然に摂理だそうです。じゃあ、あなたも自然に従う?と、私は聞きたい。

肉崩れでもよろしければ、スリスリしてもイイですよ〜ええ。私以外の女性には蹴りは入れません。入れても妙に優しいキックなんですよねえ。(この差別って一体……)
Posted by 茶々丸 | 19:45:51, Sep 13, 2006


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PROFILE
茶々丸

2004年7月28日生。ホーランドロップ ♂ 現在1.8キロ。某ペットショップで、0円の値札をぶら下げていた時に、一家と出会う。同居人の趣味であるウサギの服の専従モデル。現在、ぼへら〜教の教祖として、日々布教に励んでいる最弱ウサギ。

くぅ

2002年9月生(推定)ミニウサギ♂ 唯我独尊、我が道を行くタイプ。同居人以外の♀(全ての動物)に優しい。2010年5月31日永眠

烏龍(うーろん)

2006年8月生(推定)ネザーランド ♂ 現在1.05キロ。茶々丸と同じショップ(別支店)で0円の値札をぶら下げていた。めざせ、美脚ウサ?カクカクに勤しむ青少年

くれは

2002年9月15日生 ホーランドロップ ♀ ブリーディング用だったが引退し、それを引き取った。引退前からニックネームを付けていたほどのおねーちゃんのお気に入り。2009年8月14日永眠

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