トイレで寝るのもオツなもの。
だって、お漏らししても大丈夫だもの。
すぴーすぴー……
中々に、ツワモノな茶々丸である。
どちらかといえば、くぅ兄はいきなりど〜〜んと、地響きよろしく横倒しになり、爆睡する。(我が家では行き倒れと呼んでいる>爆)
茶々丸は、どんどん丸くなって……か、のび〜〜〜と体を俯せにして、前足にアゴを載せて。という感じである。
さて、本文は長いのと、そう言う楽しくない話は読みたくない人のために、<続きを読む>の方に書きました。
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あまり、ウチではウサギで騒がない。可愛いポーズしても、キャーキャー騒がないのだ。一番やりそうなおねーちゃんにしても、黄色い悲鳴は出さない。
なぜなら
「意味不明のサイレンのような金切り声は、ウサギに嫌われる」と、最初にしっかりと、しつけたから。
このころの年の子(幼児)は、イマイチ死ぬと言うことを理解していないし、怪我をさせてしまう場合も、自分が痛い事は、他人も痛いのだ。という事を本当に理解してはいない。
だが、この時期にしっかりと頭にたたき込まないと、のちのち、人間にやる馬鹿になるだろうから、私も散々手を変え、品を変えやった。口先だけで「駄目よ〜」とは、やらなかった。
だから、実はウチのウサギたちは、普通の女の子の黄色い声やリアクションというのにあまり免疫がなかったりする。
1ヶ月ほど前に、おねーちゃんと同じクラスの女の子が、どうしてもウチに来たい。ウサギを見たいと、我が儘を言った。
本人が頼み込んできて、ついでに母親もくることになり(私が一人で来ることを許可しなかった)まあ、来ました。
で、最初に、はっきりとお断りを入れていたにもかかわらず、ウチの二匹を見た途端、
「きゃあ〜〜〜、か〜〜わい〜〜〜い〜〜」と、親子で悲鳴の合唱をしたのだ。
やっぱりなあと、天を仰いだ私に、おねーちゃんの声が聞こえてきた。
「ウサギがびっくりするから止めてちょうだい! さっき、ママが言っていたでしょう!」
その時は、済まないと一応の謝罪の言葉を貰ったのだが。
当然、ウチの二匹は、そんなスタートで緊張の固まり。
さて、どうせ来るだろうなあ〜と、思っていたら、やはり、触ってみたい。だっこしてみたい。の連発。
その子は、物凄く活発で、自分の意思表示が激しく、何が何でも自分の意志を押し通すタイプ。親はそれに引きずられている。
見ていて一番イライラするのだが、これが、我が子や身内の子ならば、一喝して終わりにしたいのだが、しかし、それは出来ない。
まあ、触るときの諸注意を与えて、いざ、サークルの中へ。
一応の監視役で、おねーちゃんがサークルの中に。その子のおかーさんと私が、サークルのすぐそばにスタンバイ。
だが……。その子の予想を遙かに裏切り、ウチの二匹は逃げまどうばかり。呼んでも近づかない、ましてや、寄っても来ない。
犬猫ではないのだが……と、思ったが、そのうちには動物がいないという話。
さもあろう。普通のメディアが流しているうさぎと子供は、子ウサギを抱っこしているものばかりだし、周囲も圧倒的に、犬猫を飼っているウチばかり。
ウサギという動物を理解していない。知っているのは、絵本とかに出てくるかわいらしい姿のみ。
茶々丸に比べ、ウサギらしいくぅ兄に触ろうとするが、嫌がるくぅ兄。
それで、最初はまんじゅう状態の茶々丸などを撫でていたのだが、その子はだっこをやりたい。しかも、くぅ兄をだ。
私に頼めばいいのだが、その子は、何の予備知識もないのに、いきなりやろうとする。
だから、無理矢理くぅ兄を捕まえ、抱き上げようとする。
当然、嫌がって猛烈に暴れるくぅ兄。
じゃあ、茶々丸はというと、もう、その時点で、逃走。
逃げるくぅ兄を諦めればいいのに、その子は追いかけ回す。
逃げるウサギと追う子供。もはや、大人の制止の声はその子の耳には届かない。
逃げ場を求めて、ウサギたちは木のふかふかハウスへ。
入り込み、奥の方へと身を寄せ合う二匹を入り口からのぞき込んだ子に、諦めろと、私たちは口々に言い、おねーちゃんは目に涙を浮かべ止めようとしたときだった。
いきなりがばっと、ハウスをひっくり返し、抱き上げ、入り口を下に向けて振り始めた。
慌てて制止したのだが、子供も必死で耳を貸さない。
結局、その子は母親がサークルから強制退去させて終わったのだが、もう、おねーちゃんは泣き始めるし、等の二匹は大パニックを起こしていた。
その子も流石にまずいことを引き起こしたと、思い始めたらしく、ちょっと顔色を変えていたが、母親がその子に怒り始めたので、それでへそを曲げた。
まあ、その後のことは、ここには書かないが、その間、色んな事をされて、おねーちゃんは泣きっぱなし。
散々あやまりっぱなしの母親が、むくれた子供を連れて家へと帰った。
で、私は、後片付けとおねーちゃんとウサギたちのケアに追われたのだが……。
ま、後日、謝罪がこちらに届いたのだが、こちらも良い勉強をさせて貰いましたよ。
久しぶりに、生き物をおもちゃと同感覚で見る子供に当たったようだ。
その母親の言い訳も物凄いなあと思ったけどね。
「私自身も子供の頃から生き物を飼っておりませんので、生き物の扱いに不慣れで……知らないんです」
いや、その前に、他人のウチに入った場合の礼儀作法を先に教えるべきではありませんか、おかあさん?
あなたも、どこぞの社長令嬢だったと言う割りに、随分社会常識知りませんでしたよ。他人様の家に上がるのに、自分の靴も揃えない人というのは初めてお会いしましたが。