え?! 怖いよぉ〜。
最近、私は夜の夜中まで起きていることがある。
大抵は、おねーちゃんが寝ている隣の部屋(ウサギたちのいる居間)にいて、音を極端に小さくしたTVで、DVD何ぞを見たり、家事をしているのだが。
それに、気付いたのが、つい4,5日ほど。それ以前からあったのかは定かではない。
ふとすると、静まりかえった部屋で、背後から聞こえてくるのである。
「きゅ〜〜きゅ〜〜」
振り返ると、静かで暗い部屋の中で、思い思いに寝そべっているウサギたち。
おかしいなと思い、また彼らに背を向けて、何事かやっていると、しばらくしてまた聞こえるのである。
再度振り返ると、音は途絶える。
不思議な音は、それから毎晩聞こえてくる。
「きゅ〜〜〜きゅ〜い〜〜〜」
何か器具がこすれる音なのだろうか。それにしても、私が背後、つまり、ウサギたちに背を向けているときにしか聞こえない。
最初は不思議に思っていたが、だんだんと正体を確かめたい気がしてきた。
そして、夕べ。
いつものように背を向けていると聞こえる。
「きゅ〜〜」
ばっと振り向いたが、解らなかった。
仕方なくまた前を見る。しばらくして聞こえてきた。
「きゅ〜〜う……きゅ〜〜〜〜ん」
ん?ちょっとトーンが違う。あれ?と思っていたが、音の出所に当たりを付けれるまで我慢。
また聞こえてきた。
「きゅ、きゅ〜〜〜ん……きゅ〜〜うぅ」
予測位置だと、私がいるところから、やや右後方のようだ。
ん〜どっちだろう。
そう思った途端。
「きゅ〜〜きゅきゅきゅう〜〜〜ん……べふっ」
べふ?
振り返りたい気持ちを抑えると、段々音が妙なことに。
「きゅ〜〜べふっ、べふふっ……きゅわ〜〜きゅきゅきゅ」
もはや明らかに、無機質の立てる音ではない。
どいつだ?
もう、好奇心が止まらなかった。一瞬振り返ろうと仕掛けた私の耳に入ってきたのは……。
「きゅ〜〜〜う〜〜うぅ〜〜ん……べふっ、ごふっ……きゅ〜〜きゅきゅっ……きゅぅ」
今まで見た中で最高の音量、長時間。
チャンスは今しかない!
ばっと振り返った私が見たものは……。
烏龍……お前か〜〜〜!!
爆睡中の寝言のようでした。
あ〜笑っちゃったよ。