いつまでこの光景が見られるのかな?
ぼおっとして忘れそうだったが、明日は茶々丸の誕生日である。
何をしてあげるわけでもないけど、やはり、明日という日が迎えられるのが嬉しい。
まだ2年半しかいないのに、もう随分長いこといたような気がする。
最初から、保健所行き一歩手前で出会った茶々丸。
思えば、かなりの幸運の持ち主なのかも知れない。
遺伝的な要素で、病気をしやすいから、長生きは難しいかも知れないと言われたり、くぅ兄に比べ、遙かに通院日数も病気の発生も多かった。
出会う兎にカクラレ続け、最弱兎として名をはせてしまったり。
ぼへ〜っとした子だから、人間にはウケが良かったねえ。
よく、おねーちゃんのお守りをして貰ったっけ。
「馬鹿な子ほど可愛い」というけれど、馬鹿に徹している君を見ていると、本当に救われるときがあったよ。
気性の荒いくぅ兄をなだめ、ビビリモードの強い烏龍を落ち着かせ、くれはは……ま、まあ、いいか。
君がいたから、皆がそれなりにうまくやっていられるんだね。
君のお陰で、兎について色んな勉強もさせて貰った。
実際、病気知らずのくぅ兄しか知らなかったから、どんなときにどのようにすればいいのかは、君の時に勉強をしたよ。
君は、時には原因不明の症例を起こして、獣医泣かせだったからね。
診察台ではそれはそれはおとなしいものだから、良く助手さん達の練習台になっているよね。
今までも何度か危ない状態も、それなりに、ぼへら〜としてやり過ごした茶々丸。
これから先、その幸運がいつまで続くのか解らないけど、出来れば、君が月に行くのは、ずっと先の話になって欲しいな。
ありがとう、そしておめでとう、茶々丸。
ん〜これでは、まるで亡くなったかのような文章ですね。
もっとテンション高くお祝いしなくてはいけませんかねえ。
私も幸運のお裾分けを貰ったようで、早くも再就職先が見つかりました。
今度こそ、腰を据えて頑張りたいです。
明日は、茶々丸にもここで挨拶させようっと。