本屋さんで、気になるタイトルの本を見つけました
読んでみたら、とても面白く、うさぎの行動の理解のうえでも
良かったなと思ったので、ご紹介します
「動物たちの自然健康法」出版：紀伊国屋書店
野生の動物たちが、生命・繁殖・健康を維持するために、本能的に食物や行動を変化させる。当然とも、神秘ともいえる事例を多く集めた本なのです。
たとえば････兎は植物を食べますが、植物の立場からしたら兎は敵。生き残れないまでに食べ尽くされないためにも、植物は毒を幹や葉内に作ります。
だから、その植物を食べれば兎が中毒を起こすのですが、ほどほどに食べれば、病気の治療や予防、腸内の寄生虫の駆除に効果があったりする。
なんと、ある草を食べれば、兎の肉がまずくなり、結果補食されにくいというおまけが付いてきたり。
気候の変動が激しく、今年の夏はとても子育てに適さない〜すると、厳しい環境に応じて植物も生き残るために毒の成分が多くなり、それを食べる動物は、妊娠しにくい身体になる。
なんと、食物と動物が互いにバースコントロールしていたりする、そんな自然界の関わりがたくさん載せられているのです。
生の草に含まれる刺激成分が、ほどよく枯れることで、毒性が弱くなり、味も良くなる。
淡炭を散歩に連れて行ったときに、青い草よりも、枯れた葉を好んで食べていることがあります。
踏みつけられて厳しい環境にはえている、濃い緑のクローバーには、淡炭は見向きもしない。牧草地の、柔らかい地面の清潔そうなところに生えているふかふかして鮮やかな黄緑のクローバーはもりもり食べていた。そんなことが思い出されました。
穴ウサギの記述は、さほど多くないのですが、ゾウやチンパンジーの行動からも、兎にあてはめられることもあり、勉強になることがたくさん書いてあります。
兎飼いにはおなじみの「ティモテ」をただ可愛いと言っていられなくなる、それどころか、毛繕いを怠らない我が家の兎を誉めてやりたい、そんな気にさせてくれる本なのでした。
おお、かわいいかわいい
かまーはおまえを精一杯守るでよ！！
一般的な飼育書に飽き足らないという方、一読されてはいかがでしょうか。
