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「若旦那ー」 「・・・」 返事が無いですねぇ。 もう一度 「若旦那ー」 「・・・」 仕方ないです。そろそろトイレに行って貰わねば。 もう2時間ほど部屋の中を走り回っていたんです。 もう、諦めてもらいましょう。 足音は出来るだけ立てぬ様、慎重に。 大体の目星はついているんだよ、若旦那。 ・・・息を殺して 見つけました! 若旦那の隠れ家 カーテンの後ろ です。 「さぁかごに入ってくださいな」 ・・・う、後ろ足を伸ばしても無駄です! 「ガシャン!」 そんな恨めしそうな顔しても駄目ですよ。 そろそろトイレの時間でしょ? ・・・って、若旦那!! カーテンの後ろにある水の跡は・・・ 雑巾と匂い消しは若旦那の友達です。
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