子猫ちゃんでもわんこちゃんでもなく
人間の迷子ちゃん。
今の職場では、特に土日祝は事務所に
迷子ちゃんがちらほら現れる。
たいていは、誰か親切な人に
「この子、迷子みたいです。。」と連れられてやってくる。
たいていの子は、ちょっと緊張した面持ちで、
おなまえは?ようちえんいってるの?なんさい?
おかあさんときたの?
というこちらの質問に一所懸命こたえようとする。
独りぼっちになった不安でめそめそ泣く子。
なんだかよくわからずに ぽーーーーーーっとしている子。
おもちゃで遊び始めたり、積極的に話しかけてくる子。
ほんといろいろ。
(迎えに来る親もいろいろでびっくりするけれど(・_・;))
でも、今日の迷子くんは一味違った。
通りがかりの親切なお母さんに抱きかかえられてきた
三歳くらいの男の子。
ぎゃん泣き状態。
抱っこして事務所に入れると、
その雰囲気にびびってさらにぎゃん泣き。
少し慣れたかと思い
抱っこしていたその子をイスに座らせると
またぎゃん泣き。
しかたないのでまだ抱きかかえると
少しおさまる。
。。子犬だ。。。(^_^;)
1.おなまえは?
ぎゃぁぁぁぁぁーーー(叫)
2.おかあさんといっしょにきたの?
ぎゃぁぁぁぁぁっ〜〜(叫)
3.(イラっ)泣かないんだよー
泣かないでいい子にしてたらおかあさんくるよー
うぐっうぐっおがあさん おがあさん、
だっておがあさん、く、く、くるまでいっちゃったー
4.だいじょうぶだよー
いまねーおかあさんよびにいったからすぐくるよー
なかないでまってようねー
うっぎゃぁぁぁぁぁーーーーっっゲホっゲホっ うぐっうぐっっ
1に戻る。
「おかあさん」がキーワードで、おかあさん と聞くと
「だっておかあさん、僕をおいて車にいっちゃったの」
(要約するとこう言いたかったようだ) と
鼻と涙を垂らしながら 懸命に訴える迷子くん。
この繰り返しはいいとして
その間、下に降ろそうと腕をはなすと
とにかく激しく泣きわめく。
抱っこして
だいじょうぶだよーとぎゅっとすると
少し落ち着く。
この繰り返し。
しまいには首に
しがみついてくる。
うーーーーーーーん。
この子は甘えん坊と言うよりむしろ
ふだん甘えさせてもらってないんじゃないか・・・と
ふと思ったりした。
いくら不安でも見知らぬ他人にこんなにしがみついてくる子は
あんまりいないような。。。
しばらくして、母親が迎えにきた。
たいした悪びれる様子も心配している様子も見せず
あ、すみません ってな感じで
こどもに対して何か話しかけるわけでもなく
手だけとっててくてく去っていたお母さん。。。
うーーーーん。
迷子を迎えにきた親ってさまざまで、その場面だけで
簡単にそこの親子関係がわかるはずもないけれど、
今日の迷子くんはちょっと愛情に飢えているような。。。
スキンシップが足りないような。。。
おかあさんがくるまにいっちゃった
それだけは何回も繰り返して言ってたんだけど、
たぶん初めてじゃないよなぁ という感じがした。
私の考えすぎならいいけどさ、
まったく見知らぬ他人に必死でしがみついてくる子って
あんまりいないなぁ。。。。と思ったもので。
ほんと、いろんな親子がいるもんだ。