兎のにほひ
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時々タテガミが消える、お坊ちゃま気質の小さな銀色ライオンうさ
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可能性に賭けて
今日は私もにこも落ち込んじゃった…
一喜一憂の日々の繰り返しになるのだとはわかっていたつもりだけれど、
かなり耐え難いものがある。
いや、本当は一番辛いのは私ではなく、当のにこなんだけど。
朝に、まずは第一目標である「腹ばい座り」ができるようにしたくて、
ベッドからにこを出し、麻痺している後足はそのまま後ろに投げ出させ、
なんとか上体を前足で踏ん張れないかどうか、様子を見た。
…今日、発作から初めてじっくり広い場所で様子を観察して確認したのだけど、
にこは後肢だけじゃなく、前肢も麻痺している―
特に、やはり左側が。
それに、麻痺だけが原因だけじゃなく、頭も上体もどうしても左側に傾いてしまうので、
やはり今のところ腹這い座りは無理そうだとわかった。
そうしてベッドににこを戻したら、
にこも広い場所で一生懸命もがいてはっきり自覚したんだろうと思う。
ものすごく―ものすごく悲しい目で―あぁ、にこが泣いている、と私は確信した―
それが直接の原因かどうかはわからないけれど、
以後ほとんど水分以外の食べ物を頑として口にしなくなってしまった…
実は―すごく後悔していることがある。
去年、なんとなく左側に傾いているのではないか、と気がついた時から、
真っ先にパスツレラ起因の斜頚とエンセファリトゾーン症を疑った。
が、いわゆる一般的な「斜頚」とは様子が違うことから
(にこの場合は全身の左半身の傾斜と麻痺の状態から脳組織そのものの異常の疑いが高いとのこと。
首は一般的な斜頚のようにひねりは入っていない)、
その可能性は低いと言われていた。
けれど、その後も頭部レントゲンで少なくともパスツレラ起因ではなさそうだ、と
はっきりしてからは尚のこと、エンセファリトゾーンを疑って、
再度病院にその可能性はないか、と聞いていた。
が、その時の血液検査の数値から、
エンセファリトゾーンであるとしたら理屈に合わない数値や
筋肉組織崩壊の値が目立って高かったため、
主治医からは「人間の病気でいえば筋ジストロフィーとか、
脳梗塞的な疾患、癲癇、または遺伝性の脳疾患による麻痺」と説明されていた。
正直…私もその場その場ではそれで良し、としていた。
たしかに左半身不随、という麻痺の状態はエンセファリトゾーンとしては聞いたことがないし、
眼震も見たことがないし。
それでも夜にはロメインレタス2枚と春菊1本は食べてくれた。
あんなに好きだったタンポポは急にいやがるようになったけれど…
それに…故・野茂さんに開帳肢の障害かあったことから、
3、4年ほど前、エンセファリトゾーン症を知らないという主治医に、
ネットの文献をプリントアウトして渡していた。
多分、その後はエンセファリトゾーン症も扱ってきたと思われる。
それでも今回、「エンセファリトゾーンとは思えない」という主治医に、
「なんとしても」と詰め寄るだけの覚悟と根拠が私にはなかった。
が今回、こうして完全に不随状態になったことから
「なんとしても一度エンセファリトゾーンの処方を試したい」とお願いし、
主治医も快くフェンベンダゾール剤を取り寄せてくれることになった。
結局、今もなんの病気かはっきりしていないし、
主治医の言う通り、脳器質そのものの疾患なのかもしれない。
でも―もしやエンセファリトゾーンだったとしたら…
私はあまりに遅い判断だったのではないか―
去年初めて左側への傾きで診察を受けたとき、
せめて8月に倒れたときに処方していれば何とかなったかもしれないのに、
こんなになってからではあまりに遅い。
これまでも素人のカンみたいな申し出をいつも快く受け入れてくれている主治医なのに、
逆にそんなことが過去多かったため、逆に自分をセーブしてしまっていた。
あぁ、なんてことだろう。
ダメモトでもすぐに試すべきだったはず。。。
動けない体に失望して落ちこむにこを見ながら、
あぁ、とんでもない飼い主だわ、と自分を責めるしかなかった…
哀しい表情の、にこ。
おがあも笑うから、にこも笑ってよ。落ちこんでるひまはないよ。
仕事もいつまでも休めないし、
不在の間のにこの世話はどうしたらいいのか、
働かないことにはこの子たちを養うこともできないし―
新しい薬が届くのはいつなのか―と、問題山積み、どうにもやりきれなく
にこのベッドの脇でごろ寝していたら、主治医から電話。
思いがけず、もう処方してくれるという。
時間はもう閉院間近だったけれど、今すぐにでも飲ませたかったし、
病院も開けておいてくれるというので、
速攻で爆走してもらいに行った。
エンセファリトゾーン症に用いる、ドロンタールプラス。
本当にエンセファリトゾーンであったとしても、そうでなくても、
ステロイド以外で試せる薬はもはやこれだけだと思う。
少しでも効いてほしい…!
私が落ちこむと、その気分がにこにも感染すると思うから、
これからは大きな明るい声でにこに接しなければ。
今はドロンタールプラスに期待して。
がんばれ、そしてごめんね、にこ。
こんなバカなおがあを思いっきり責めていいよ。
そして…めげるな、にこのおがあ。というところでしょうか。
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Posted by Lin |
22:40:57, Oct 03, 2006
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TrackBack:0
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Comments:3
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http://rabbit.pelogoo.com/teponico/rtb.php?no=1159883440582857
この記事への返信
Re: 可能性に賭けて
めげるな!にこちゃんのおがあ!!
・・・と言わせていただきます。
Linさん以上ににこちゃんをここまで幸せにできた人なんて、絶対にいない!と断言します!!
がんばってるにこちゃんに、Linさんの明るい顔を見せてあげてください。
Linさんの笑顔が絶対にこちゃんの力になると思います。
エンセファリトゾーンの薬が効くことを祈っています。。
PS 本日送りました。詳しくはメールにてご確認下さい。
Posted by
ujuco
| 00:09:27, Oct 04, 2006
Re: 可能性に賭けて
笑顔だLinさん!
この状況で笑って、と言うのはとっても酷なことだと思うけど、
にこちゃんのためにもおがあが凹んでちゃダメだよ。
おがあが笑顔でいることが、にこちゃんのチカラのもと。
ファイトっ!
お薬が少しでも効きますように。
にこちゃんもご飯、がんばって食べるんだよ。
Posted by はるみ | 08:05:04, Oct 04, 2006
Re: 可能性に賭けて
Linさんの魔法が にこちゃんに届きますように・・・!
Posted by しらたま | 12:01:16, Oct 04, 2006
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