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     ★Lammtarra★♂

時々タテガミが消える、お坊ちゃま気質の小さな銀色ライオンうさ

   ★炎龍(ふぉーろん)★♀

体と耳の大きさ、性格のよさは一番!日本白色種のワケありうさ

     ****Lin****

    兎道修験行者
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ソロモンの指環
人生はなかなか自分が思うようにはいかないものです。
特に私の場合…幼い頃から自分が本当にしたい仕事や目的が定まらず、
親や周囲の期待と、本当に自分の望むことの違いに気がつくのも遅く、
いやいや、それ以上になにより、熱しやすく冷めやすい性格が問題だったためで―。

でも、気が付くと、人間として物心ついた時からこれまで、
一貫して変わらなかったものがただ一つ。
半ば犬に育てられた?生立ちのためなのか、
幼い頃から(正直なところ)人間以上に動物に対して興味と愛着を感じるという点、
ただこれだけが今も変わらない。


     おばんでちゅ〜…ごぱん?ごぱんの時間よね〜?

…ということに気がついたのも、それも青春といわれる時代をとうに過ぎた時のことで、
当時まで私は自分のことをもっと違う人間と信じていた。
もっと自分の本当の気持ちに正直になることや内省という作業を心得ていたら、
もっとずっと早い時期に、私はもう少し…自分という人間に似合った環境や状況に、
今いたのかもしれない。

…なんてことを、「ソロモンの指環」を度々読み返すたびに思うから。
すでに古典の域にも入っているといわれる動物行動学者コンラート・ローレンツ博士の著作です。

(この著作の中で取り上げられている動物は昆虫・魚類・鳥類・犬など)
私がこれまでウサギたちと暮らす上で、
常に「愛情と科学の目を持って」と言い聞かせてきたのは、多分にこの本からの影響です。

ローレンツ博士は様々な実験のために、様々な動物の生態を観察するため、
できるだけ自然な状態で自らの暮らしの中に彼らを迎え入れる。
ケージやカゴの中では本能的な行動を抑制してしまうので出来るだけ自由に行動させる。
ほとんどが放し飼い。
しかし、当然博士という人間との接触のなかで、
動物たちは予想外の愛情を博士に対して、様々に示す。

そこで博士は、科学者としての眼差しで、
なぜそうした愛情やそれを示す行動がその動物に起こるのかを
個々の生態や生理・習性から分析すると同時に―
自らと動物との間に生ずる奇跡的な愛情の物語に、
実験や科学の域を越えた感動と畏怖とに震える。

これがまさしく私の理想なわけで。。。


    あぁ、相変わらずうるちゃいテポ。
    「あそぼってばっ!」


ただ、かわいい愛しい、とメルヘン的心情のみに溺れることなく、
同時に、生きもの本来の生態や生理を科学的に観察する眼差しを忘れないことが、
結果的に彼らの正直な心の声を聞き、
異変にいち早く気がつくレーダーになる、と体験的にも教えられてきたような気がする。

人間の生活の中でも動物をできるだけ自由にさせておくこと、
かまいすぎず、彼らの自然な行動をとにかくよく観察すること―
おかげで家の中がいつも大変なことになっている、という点だけは
ローレンツ博士と同じなんだけどね…
   
もし―私がもっともっと子供の頃に、この本と出会っていて、
自分がどうしても動物に対する好奇心を抑えられない人間と早くに自覚していたら、
多分今ごろは田舎で、あきれるほど多種多様の動物にまみれて暮らしていたような気がする…


    「ママハハちゃん、ペロペロしてほしいでち…」
    「あぁ〜甘ったれちゃまのお出ましだわ〜」

こうして都会のマンション暮らしで、
今の私に許される動物としてのウサギとモルモットのみと暮らしていると、
ついつい人間の勝手な思いこみや解釈を彼らに押し付けていたり、
病気をされると感情的にばかりなってしまうことが多々ある。

そんな時、ふとトイレの本棚(うちはトイレが図書室なの)の
「ソロモンの指環」をぺらぺらめくると―
科学者であると同時に、動物に対して深い愛情を抱き続け、
動物の命に対する敬虔さを忘れなかったローレンツ博士に
「それじゃ、ただのばか飼い主」と叱咤されているような気になる…
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http://rabbit.pelogoo.com/teponico/rtb.php?no=1173188936770251



この記事への返信
って、Linちゃんの場合はすでにソロモンの指輪を持っていると思う。
基本的に動物の見方接し方がちょっと普通と違うもの。
動物の方は最初「なんだ、コイツ人間じゃないの?」っておっかなびっくりしてるから、見ていておかしいよ。
Posted by HANA | 00:59:11, Mar 08, 2007
「愛情と科学の目を持って」かぁー・・・
言葉にするとシンプルだけど、それらを常に持ち続けるって
すごく難しいことですよね。
対・生きものだけじゃなくて、この世界に起こる事柄も
本来「愛情と科学の目」で見るべきなんでしょうね。

とりあえず、ふーちゃんをじっくり観察してみたところ、
あのデカイ頭から、童話の挿絵に出てくるような
巨大なおむすびを連想しました。
・・・どの辺が科学の目なんだかw
修行してきます^^;
Posted by りえこ | 23:32:52, Mar 08, 2007
うんまぁ…人をムツゴロウ氏みたいな言い方しないでよ〜
私は初対面の動物をペロペロしたり
指を食わせたりしないわよ…ぷっ
Posted by Lin | 23:08:30, Mar 09, 2007
動物に対する感性が豊かであることの前提は、科学的であること、と常々言い聞かせていますが、
どうも前提がメルヘンだったりしている勘違いが多いです…私の場合。
りえちゃんの言う通り、思いこみや因習ではなく、科学的に物事の本質を知って愛をもって理解するというのが理想よね。

ふーちゃん…彼は人並み、いや兎並み外れたでかい頭だからこそ、他のウサギにはない、何か特性を持っているはずと思われ―
とりあえずハイジとしばらく交換して、早く4kgに仕立てなきゃ…きっとダクダンヘッドとつりあいのとれた体格になるよ(笑)
Posted by Lin | 23:15:44, Mar 09, 2007


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