あの病院、ドキドキしちゃったよ。
んふ〜ボクもちょっと驚いちゃったよ。
今日は烏龍・茶の組み合わせで、動物病院に行ってきました。
今まで湿疹で通っていた病院ではなく、不正咬合で通っていた病院です。
本当だったら、くぅーろん茶(3匹まとめてはこう呼んでいます)で行きたかったのですが、何せ、くぅと烏龍は噛みつきあう状態なので、同じキャリーにはいれれない。
烏龍の開帳肢の診察も願いたかったというのと、保険加入(その病院のみの)手続き、そしてカルテ作成の意味を込めていったのだった。
注:
これとは別ブログ<ヴィラちゃっちゃ〜ブランド>にて、闘病記をまとめ初めてはいますが、あちらは完全資料形式。その前にレポ形式で、こちらに載せます。
で、受付にて。
「本日はどの子ですか?」←どの病院に行っても言われる私……爆
「茶々丸です。それと、新しい子を連れてきました」
「え?3匹目ですか?」
「3匹目です」
「え〜と、治療ですか?」
「開帳肢です」
「……あ、はい」
先客がいたのだが、トイプードルを連れた、いかにも金持ちのボンボンがそのまま中年になったような男性。(乗っていた車もベンツのスポーツカータイプ)延々と獣医に説教を喰らっていた。
ペットのトイプードルを、人間の美容院でトリミングをさせて、皮膚炎になり、それでも、どうやら、獣医に連れて行かずに、色んな所で小耳に挟んだ、間違った治療法を試し続けていて、悪化させたらしい。
「このままですと、治るものも治りませんがよろしいですか?」
……珍しい。あの穏和な先生がキレかかっている。
私たちが病院に入って、30分以上経過した。
最初は、何とか自己正当化を図って色々と、反論をしていた男性も、最後には黙りこくっている。
獣医の治療法の指示に、トリマーから、ブリーダーから、犬友達から、そんな方法は聞いていない。こう、やれと聞いた。なんて、反論するからそうなるんだよ。こういう方法もあると聞いたのですが、如何なものでしょうか? ならば、ともかくねえ。
テンション急上昇の先生が、何とか落ち着いて、私の名前を呼んだのは、それから更に20分後。
「どっちからしましょうかねえ。新しい子は開帳肢だそうですね」
「んじゃまあ、烏龍から」
で、烏龍を出した途端。
「うわっ 小さいなあ〜」
「可愛い〜!!」(@助手さん。どうやら新人さんだった)
「で、どこが……」
「これです」
右後ろ足を指さした途端、先生、凄まじい緊張の眼差し。
「これ、いつからですか?! 何が起こったのです?!!」
「いや、引き取ったときはすでにこれでした」
「え?!」
「多分、こうなったのは、2ヶ月ぐらい前らしいです」
「らしいって……」
「ウチにきたのは2週間前ですから」
「ご承知の上で……ですね」
先生、何か目の色変わっているよ。
「解っています。これがどう言った物であるのかも、どういう事になるのかもです。それに、引き取る際に説明を受けたときは、先方が、すでに獣医から先天性と診断されていたそうです」
ん〜先生、怖いぐらいの真剣な眼差しで、烏龍を捕まえ、後ろ足を触診。
「これは……」
こちらが同情してしまいそうなほどに、悲痛な表情を作る。
「念のためにレントゲンを撮ってもよろしいですが、ん〜ん〜多分に、これは……」
「完治不可ですか」
私があっさり言ったので、先生、むしろギョッとした表情。
「手術とかで治るレベルでは無いと思われます。むしろ、もう、烏龍ちゃんはこの状態で頑張っていただくしか……」
「そうですか」
私の返事を別の意味でとらえたのか、先生は、烏龍の足をしげしげと見ていた。
「おそらくこれは、先天性の遺伝病のものか、もしくは骨折、脱臼した際に、放置していた可能性があります」
おいおい。これは、ちょっと聞き捨てならない意見が出ましたね。
「しかし、ここまで来てしまったのならば、もう、見込みは非常に少ない。むしろ、今後のケアの方を重視した方が良いですね」
で、今の住環境の確認。私の今の対処を聞きつつ、先生は頷くだけで何も言わない。まずは合格点を貰ったのかな?
「そこまでしてあるのならば大丈夫でしょう。食事と給水、食糞は?」
「何も問題ありません。自力で食糞もしていますね。なので、おしりも綺麗な方でしょう?」
「そうですね。それならば問題はないと思います」
診察台の上に載せても烏龍はちょこまかして中々体重が量れない。
でも何とか、一瞬でメモリを読み取り。
0.75キロ
ん〜変わらなかった。
一応、床に置き、動きの状態を見る。
「滑りやすい床で、これですね。もう少し、踏ん張りの効くところだと、ジャンプとかもしますね」
「左の足が健在ですから、そちらの方でうまく庇っている動きをしていますね。ただ、普通は接しないところが床に接するので、床ずれの危険性だけは注意してください。最悪はテーピングをしますから」
「そうですか。では、それ以外の異常がないかどうかだけのチェックをお願いします」
で、その他には問題はないとの診断。
で、茶々丸の番である。
「では、茶々丸君は……前歯ですね」
「はい」
で、キャリーに烏龍をツッコミ、茶々丸を取り出す。
「あ〜!あ〜!!」
隣で見ていたおねーちゃんが叫ぶ。
「茶々、うんこ!!」
「え?」
ひっくり返すと、そこにはわき出ている食糞。どうやら、お食事中に取り出してしまったようだ>汗
慌てて助手さんが、それを取ってくれました。
「食事中だったのか〜少しは食べれたかな?」
先生に笑顔が戻る。
体重……
2.1キロ……はい?はい?
「もふもふだねえ」
先生妙に嬉しそう。モコモコが好きなのかしら。
「前歯は切る必要はありませんよ」
とのお言葉を戴いた。やれやれ。
奥歯もチェック。それもクリア。
「この状態ならば、ちゃんとご飯は食べているようですね」
「はい。しっかりと食べています」
耳の湿疹だが、かゆがるかどうか聞かれた。
最近、くぅ兄が耳を舐めようとすると答えたら、ほんの少し嫌な顔をしている。
止めさせるべきとは言わなかったが……。
他の状態も全てクリアであった。
最後に先生が気になる言葉をずばりと。
「もう少し、烏龍君は大きくなりそうですけど」
「もう、6ヶ月ですよ。成長は止まったのでは?」
「いえいえもう少し行きますね」
「先生、本日3匹同時は諦めたんですよ。私の腰が……」
締めは爆笑の渦で終わりました。
この後、診察券を作るために写真撮影になったのだが。
烏龍をキャリーから取り出した途端、そこに居合わせたミニチュアダックスを連れた推定30代と60代の母娘ペアが騒ぎ出した。
「あんなに小さく可愛くて、おとなしいのならば、兎にすれば良かった」
そりゃ、あなた達に比べれば、どんな生き物もおとなしいと思うのだが……。
と、心で呟きつつ、写真撮影終了。
受付のおねーさんも、「可愛いいですね」と、満面の笑顔。
少々気分が良くなった。
で、本日の会計は、
茶々丸 再診料840*50%で、420円
烏龍 初診料1050*50%で、525円
保険加入料 3150円で
合計 4095円でした。