一見、どこでも見る光景だが……。
ねえ、烏龍さん。あなたどうやって、その足で入ったの?
ん?さあ……忘れた。
若いって良いわね〜と、烏龍を見る度にそう思ったりする。
大抵の段差をものともせず、乗り越えてゆこうとする。
「ウサギの場合、不自由ならば不自由なりに適応してゆくので、それなりに環境に気を遣えば、元気なままで暮らせますよ」
以前、獣医さんに言われた言葉。
なるほど……。そう思ってしまう。
この姿が可哀想とは思ってはいけないのよね。
凄く簡単なことなんだけど、考えてみれば、そうよねえ。
食べ物に気を遣うのは、当たり前。
トイレもケージも掃除をするのは、当たり前。
床材に気をつけるのも、当たり前。
な〜んだ、何にも変わらないじゃあないの。
で、今日に至る。
別段、身体的にちょっと他のウサギと違う。
それだけの理由で、拒否をする人も多いけど、それって、考えてみれば、私はネザーが良いのとか、茶色のウサギが良いとか、そう言うレベルでウサギを選んで迎えるのと何ら代わりはない訳でね。
いやという人に対して私は、何も思わない。
嫌なのは、嫌なりの理由があるのだろうし、それはそれで各事情が違うのだから、とやかく言う権利はないだろう。
ただ、誤解から生じている拒否反応は、良くないなあと思っているので、誤解だけは直してね。とも思っている。
(誤解:足の不自由な子は短命とか、面倒とか)
色んな事が重なって、ほんのちょっぴり、うちの子になりなよって言うヒトが少ないだけ。
ただ、それだけ。
本当にそれだけなのにねえ。